木工・家具
マレーシアは熱帯木材および木工製品の国際市場において、重要なプレーヤーで、木製家具を世界中に輸出する主要な輸出国です。過去 20 年にわたり、マレーシアの木工産業は国の経済成長に収入面で大きく寄与しており、その範囲は製材、べニヤ、パネル製品(合板、パーティクルボード、チップボード、ファイバーボード)、成形材、建築者・指物・大工仕事(BJC)、家具および家具部材に及びます。
木製品および家具産業が輸出ランキングを改善するためには、生産上の障害を解決する新たな最先端技術を導入する必要があります。これにより、さらに新しく洗練された製品が生み出され、非熟練の外国人労働への依存が低減されます。これを達成するには、知識集約産業の推進、技術的なブレークスルー、デザインおよび開発への取り組みによって獲得される革新を見つけだし、利用することが必要です。
MIDA は業界企業に、生産プロセスにおいて創造性と革新性に重点を置くよう奨励しており、相手先商標製造業者(OEM )としてのバリューチェーンを推し進めて、相手先ブランドでのデザイン業者(ODM)や自社ブランドによる製造業者(OBM)になるよう働きかけています。
マレーシアの製造業者は、関連コストが高額であるにもかかわらず、自動化とインダストリー4.0への参入を可能にするため、技術投資のための資金調達を始めました。
政府は引き続き、より多くの国内企業が付加価値の高い製品を生産し、自動化を活用するとともに、自社の人材の技能向上のために投資することを奨励しています。
1986年投資促進法(PIA)に基づき、以下のような優遇措置が提供されます。
本業界の企業はまた、1986年PIAに基づく再投資優遇措置を受けられます。
マレーシア木材産業局(MTIB)は、木材産業技能開発センター(WISDEC)を設立し、木工、細工、家具デザインを専門に手掛ける即戦力となる人材を育成しようとしています。この訓練機関は、技術教育・職業訓練(TVET)機関、政府省庁、その他の訓練センターと緊密に連携し、技術訓練を実施するとともに、製品開発を円滑化しています。同センターはまた、マレーシア技能オリンピック(CPM) も主催しています。
一方、マレーシア・サバ大学などの高等教育機関は、木工技術および産業プログラムを提供しており、木材の基礎知識、商用木材の見分け方、技術と処理技能、管理、マーケティングなどを教育します。プログラムは、紙、ファイバーボード、パーティクルボード、合板などの木製品を製造する上流および下流の加工産業に重点を置いています。また、木材乾燥、保存における木材の材質改善の技術と方法にも重点を置いています。
これらのコースやプラットフォームを受けられることは、マレーシアが産業の発展のためにさらなる人材を供給し、労働力の技能レベルを引き上げることにコミットしていることを示します。