IP 規制と保護
マレーシアの知的財産制度の管轄機関は、国内取引・消費者省の下位機関であるマレーシア知的財産公社(My-IPO)です。マレーシアにおける知的財産の保護は、特許、商標、工業デザイン、著作権、地名の表示、半導体集積回路のレイアウト・デザインなどを対象としています。
マレーシアは、世界知的所有権機関(WIPO)の参加国であり、上記の知的財産権を管理するパリ協定とベルン協定に調印しています。さらにマレーシアは、世界貿易機関(WTO)の賛助により合意された「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS)」にも調印しています。
マレーシアは、国内外の投資家に対して十分な保護を提供しています。マレーシアの知的財産法は、世界基準に準拠し、TRIPS委員会によって定期的に見直されています。
IP 融資
国内の中小企業の競争力を向上し強化するための国家の総合的な戦略の一環として、MyIPOは、業界内のさまざまなステークホルダーとキー・プレーヤー、とくに資金の貸し手と金融機関と協力し、中小企業の貸付を確保する条件となる担保の一部に中小企業の知的財産権を充当し、それに基づく融資を提供することで、金融商品および貸付商品を拡大するようにしています。
IP 権マーケットプレイス
IPエコシステムの強化に向けた総合的な推進活動の一環として、IPの健全な需要と供給を確保することは、IPやその他の形態のノウハウや無形資産の創出に対する継続的な投資を促すうえで、非常に重要なことです。MyIPOは、特許の登録や販売を希望するIP所有者にとってのアクセスと透明性を向上するために、IP権マーケットプレイスという試験的プラットフォームを開発し、運営を開始しました。