ヘルスケア部門
マレーシアでは、国のヘルスケア部門と民間のヘルスケア制度が両立する2層構造のヘルスケア制度を取っています。
政府は、経済活動とヘルスケア産業の品質を押し上げるために政策を改定しました。自律的自由化政策は、私立病院、私立の専門医療および歯科医療クリニックを、外国資本が100%保有できるようにします。
経験豊富で国際的に著名な医師と、訓練された医療スタッフを擁する充実した私立のヘルスケア施設により、マレーシアは域内の医療観光業で人気の目的地になっています。2019年にヘルスケア目的で同国を訪れた外国人旅行客の数は130万人、病院への支払総額は17億リンギットでした。そういった旅行者の大半は、インドネシア、中国、インド、バングラデシュ、日本、英国、フィリピン、オーストラリア、シンガポール、米国から来る人々です。
インターナショナル・リビング誌の2019年グローバル退職指数によると、マレーシアは「ヘルスケア部門」で世界第1位となりました。2位以下はフランス、タイ、エクアドル、メキシコ、コスタリカでした。
マレーシアで人気の高い医療措置は、心臓病、不妊治療、腫瘍、整形外科、一般健診、美容、歯科治療、神経学です。
私立病院、専門医療・
歯科治療クリニック
外国資本持ち分100%まで
私立外来診療施設
外国資本持ち分 70%まで
私立病院および外来診療施設の新設または拡張は租税優遇措置の対象となります。
投資税額控除(ITA)
企業は5年間にわたり適格資本的支出の100%が控除される所得税控除が利用できます。その際、医療サービス業務に対する各賦課年度の法定所得の100%を相殺することができます。
A. 民間部門で働きたい医療専門家は、以下の条件に従います。
業務ライセンスは、マレーシア人の適格医療従事者にのみ与えられる
マレーシアで医療に従事したい外国人医療従事者は、マレーシア医師会(MMC)(完全登録証明書/年間開業証明書/臨時開業証明書)および国内専門医登録制度(NSR)(専門医資格証明)より必要な認可を得なければならない
MMC は、1971年医療法の付帯条項2に一覧記載された35の国々の384医療機関で取得された医学士の資格を有する医学部卒業生を認定している
B. 税制優遇措置を認可されたヘルスケア施設は、以下の措置を実施しなければなりません。
医療センターの認定取得後、マレーシア医療観光協会(MHTC)に登録する
保健省から必要なライセンスを取得する
施設で使用する機器の証明を保健省に申請する
主要サービスサブセクター