運輸
運輸サービス・サブセクターは、海運、航空、ハイウェイ建設とメンテナンスから成ります。 2019年には8件の航空関連プロジェクトが認可され、投資総額は4億8,140万リンギット、うち 85%の4億1,140万リンギットが国内資本でした。
マレーシアは、安全で信頼でき、手ごろな値段で持続可能な運輸サービスを提供するための努力を続けています。また今後、卓越した運輸システムの利用可能性が高収入国家になるための礎石となります。
マレーシアの2019-2030年国家運輸政策(NTP)はこのコミットメントを反映して、運輸システムが環境に与えるマイナス影響を削減しつつ、我が国の経済的競争力を高め、特に包括性と利用しやすさに関して強い社会的影響を与えるためのさまざまな戦略的方向性をまとめています。NTP は国の運輸インフラをさらに強め、国内運輸システムの持続可能な発展を保証するものです。
有用な運輸エコシステムの創出
シームレスな動きを円滑化
人々のニーズに適したモビリティの提供
公共交通の機関分担の引き上げ
知的で安全・安心なシステムの提供
資源の持続可能な利用の推進
出所: 2019-2030年国家運輸政策
国家インフラ・プロジェクトとして著名な東海岸鉄道リンク(ECRL)は、半島マレーシアの東岸と西岸を結ぶ640キロの鉄道です。完成すれば、クラン港とクアンタン港を結ぶこの「陸橋」は、両海岸の間の貨物輸送を円滑化することで、マレーシアの国際貿易量を押し上げるとともに、貨物・乗客のどちらも輸送できる代替的な海運業が参入できるようにします。ECRLにより、コタバル-プトラジャヤ間の旅行時間は約4時間に短縮されるとみられます。
ECRLは他のさまざまな鉄道サービスと交差します。例えば、エクスプレス・レール・リンク(ERL)、マス・ラピッド・トランジット2(MRT2)、マレーシア鉄道公社(KTMB)などです。ECRLは、多くの経済加速器プロジェクト(EAP)にとって触媒になるとみられます。MIDAではEAPの実施を推進、円滑化、監視するための専門チームが作られています。同チームは、関連州政府、省庁、商業会議所やデベロッパーなどさまざまなステークホルダーとともに、種々のアクションプランを実施してきました。また現在も引き続き、80を超える計画の円滑化を行っています。