Fatty Chemical
Fatty Chemical (M) Sdn. Bhd.(FCM)は日本の花王とIOI Oleochemical Industries Bhdの合弁事業です。花王は、優れた港湾施設、パーム核油が利用可能であること、そしてマレーシア国内の有利な事業環境を理由に、ペナン州プライに拠点を構えました。
FCMは、マレーシアで初めてパーム核油を原料として使用し、脂肪族アルコールを生産した企業です。年間35,000トンのペースで1990年6月に商業生産を開始し、その後は徐々に生産量を拡大していきました。現在、総生産能力は年間20万トンを上回っています。機会があれば、生産能力と施設を拡大したいと考えています。
FCMは脂肪族アルコールと精製グリセリンを製造しています。当社のほぼすべての製品は、洗剤、シャンプー、ヘアケアおよびボディケア製品などの消費財の化学中間物として、また繊維、樹脂、農業、建設業、製紙業などのための工業化学物質として、国外に輸出されています。FCMは、最先端の生産技術を駆使することにより、常に全製品の高い品質基準を維持しています。
FCMは、マレーシアのパーム油工業とオレオケミカル工業の発展に貢献してきました。当社はマレーシア企業が生産するパーム油や脂肪酸など、パーム由来の何種類もの原料を現地で調達しています。
Fatty Chemical (Malaysia) Sdn. Bhd.は、マレーシアの多くの政府機関と密に協力してきました。マレーシア投資開発庁(MIDA)とマレーシアパーム油庁(MPOB)は、インセンティブとガイダンスを提供することで、Fatty Chemical (Malaysia) Sdn. Bhd.が事業を拡大し、製品のイノベーションや技術および事業を更なる高みに引き上げることを支援するなど、大きな力となってくれています。これは、当社が世界中で競争していく上で極めて重要な点です。